本科生2チームが、第6回高専サミットで技術奨励賞を受賞しました

創造工学科4年化学・生物コースの佐藤世菜(せな)さん、佐藤萌衣(めい)さん、石山楓花さん、佐藤空凱(くうが)さん、関井瑞希さん、元木智博さんのチームと、同学科3年情報コースの工藤瑛奈(えな)さん、同化学・生物コースの保科来海(くるみ)さんのチームが、令和4年3月15日(火)にオンライン開催された、「第6回高専サミットon KOSEN Science and Technology」で、技術奨励賞を受賞しました。

同サミットは、主に低学年の高専生が主体的に研究を行い、その成果を発表する場として平成28年度からスタートしたもので、本校が実施担当校として開催しております。

4年生のチームは、近年注目されている燃料電池の中でも、直接エタノール型燃料電池に着目し、燃料であるエタノールを地元山形や東北のお酒に変えて発電しようと考案。通常の燃料であるエタノールと山形の地酒である日本酒を燃料として発電試験を行い、燃料とするお酒内の不純物や成分などが燃料電池反応や電極触媒被毒などに影響を及ぼすと考察し、技術奨励賞を受賞しました。

元木さんは、「私達は燃料電池の仕組みを学んでいます。バイオエタノール等が既にありますが、より身近にあるお酒に私達は注目しました。お酒のポテシャルは非常に高く、その有用性が広く認知されれば地域酒造の活性化も期待できると考えています。今回の高専生サミットでの受賞を励みに益々実験取り組みたいと思います。」と今後の抱負を語りました。

     実験中の写真

実験装置

後列左から佐藤萌衣さん、佐藤空凱さん、元木智博さん
前列左から佐藤世菜さん、石山楓花さん、関井瑞希さん

4年生チームの賞状

一方、3年生のチームは、病院や介護施設で問題となっている「におい」の問題を取り上げ、「癒しを考慮したソーラー発電式消臭効果向上BOXの開発」と題し、既成の消臭剤を用いて一見消臭剤と分からないような「癒しを考慮した利用しやすいケース」を製作、本校教育研究技術支援センター遠藤技術職員指導のもと、ソーラー発電でプロペラを回し空気に動きを与えることで、消臭効果が向上する装置を開発し、アンモニア吸着に関する評価の研究発表を行い、技術奨励賞を受賞しました。

4月21日(木)、チームの二人が、指導に当たられた伊藤技術長(教育研究技術支援センター)とともに校長室を訪れ、今回の受賞を森校長に報告しました。

懇談の席では、森校長から労いの言葉とともに、同サミットにエントリーしたきっかけなどの質問があり、学生から、「発表できる場がある中で、バックアップしてくれる環境があったので、やる気だけで飛び込んでみました。」など話がありました。

受賞した2チームの皆さん、この度の受賞誠におめでとうございました。
今後の活躍を期待しています。

※3年生チームが開発した消臭効果向上BOXは、市内の福祉施設で実際に活用されています。
https://www.inahonokai.or.jp/archives/8745
(社会福祉法人いなほの会 就労継続支援B型事業所 さくらが丘 HPより)

校長に報告をする保科さん(左)と工藤さん(右)

オンラインで授賞式がなかったため改めて森校長から賞状授与
(左から森校長、工藤さん、保科さん)(撮影時のみマスクを外しました)

左から森校長、工藤さん、保科さん、伊藤技術長
(撮影時のみマスクを外しました)

3年生チームの賞状