校長のメッセージ

はじめに

 鶴岡高専のウェブサイトをご覧いただき、誠にありがとうございます。

 本校は、昭和38年に鶴岡市に創設された歴史ある国立の高等教育機関です。

 創設以降、約60年間の歴史の中で、エンジニアや起業家、研究者の養成を通じ、庄内地域を始めとした山形県や全国の産業の発展に大きく貢献してきています。また、その実績に対し、産業界、行政、とりわけ地域社会から各段に高い評価をいただいています。現在では、8,000名以上の鶴岡高専卒業生が、各方面で、また全国で、技術革新の牽引役となって活躍しています。

 さて、ご存じのとおり、鶴岡市・庄内地方は、新たな時代に向け大きく発展しています。鶴岡市は城下町であり、長い歴史、格調高い文化が現在も街を形づくっています。鶴岡市は、平成26年にユネスコ食文化創造都市に認定され、また、出羽三山にまつわるストーリーなど三つの日本遺産を誇る文化の香る街です。一方で、この地域の産業発展の可能性には、全国が注目しています。高付加価値型のものづくりや環境に配慮した技術開発、ニッチトップの産業・企業が集積していることも、この地域の魅力の一つです。先端材料や、バイオ、農産物といった強みのある分野を中心としつつ、これらも基盤として活かしながらAIやDX(デジタルトランスフォーメーション)などにより革新的な技術開発が地域で進められおり、そこでは本校卒業生がリーダーとなって活躍しています。そして、将来のリーダー候補として、本校在校生への期待が高まっています。

 このような地域環境の下で、知的好奇心が旺盛な5年間、本校において学びを進めることに魅力を感じませんか?

 本校のモットーは、「自学自習・理魂工才」です。自由な校風の下で、自ら学び、真理を探究し、高度な技術力を身につけることを目指しています。また、知識や技術の発信は国際的に行われます。本校の学生の中で、海外に目を向け、在学中に海外留学する学生の比率は2割ほどと理系機関として極めて高く、そのことは、本校の専攻科や有力大学への編入学を含め、卒業後の進路の幅を広げています。

 私自身、本校で、若い学生の皆さんと一緒に、また、本校の教職員と一丸となって、世界先端の知識や技術に触れつつ学びを進めていき、有為な人材を送り出し、また、知的交流の拠点となって、社会の発展に貢献できることに、大きな夢を抱きます。

 是非、鶴岡高専の魅力を感じ、またご理解いただき、学びの場、交流の場として大いに期待していただきたいと思います。是非、この地で、ご一緒に夢を語り合いましょう。

コース・専攻の特徴

 1年次は全員「創造工学科」に所属し、幅広く工学の基礎を学びます。2年次に進級する際、「情報コース」「電気・電子コース」「機械コース」「化学・生物コース」の中から、一つの基礎コースを選択します。
 詳しくは、「本校ホームページ 学科・専攻科」の説明をご覧ください。

充実した学習環境

 本校は、国立の高等教育機関であり、先生は教授等がつとめ、博士号などの学位を有しています。普通高校などとは異なり、1年次からの5年間、教授等が一貫した工学教育などを行います。学びの中で疑問があれば、どんどん教授陣にご質問ください。
 また、本校の教室や実験室も、高等教育機関としてのレベルで整備がされており、先端的な研究に用いられる実験・実習機器を用いた授業や研究が行われます。
 加えて、各種の学生向けの奨学金が用意されており、学業の状況に応じ、活用が可能です。

男女別、快適な寮生活

 通学が困難な学生に向け、学生寮が整備されています。近年の女子学生増加を踏まえ、女子寮も整備しています。寮生活で得られる学生間の絆は格別なものであり、それを学生時代の思い出の一番に挙げる声も多く聞きます。国際的にも、寮での経験や学びは評価されるものです。本校では、24時間にわたり、教職員が寮生活をサポートします。

幅広い進路

 卒業生の進路は、幅広く、多岐にわたっています。5年間の学習を終え、さらに進学する学生の割合は、3割から4割程度です。高専の卒業生を採用したい企業は、大企業も含めて数が多く、就職する場合の求人倍率は十数倍です。一方、進学する場合、本校の専攻科をはじめ東北大学や長岡技術科学大学などの国立大学に多くが進学します。
 詳しくは、「本校ホームページ 就職・進学」の説明をご覧ください。

校長 森 政 之

 
 

校 訓

校訓

 自ら学び自ら思考しながら、目先のことだけにとらわれず、その基本となる原理を深く考え、実践を通して工学のセンスを身につける
 

基本教育目標

  1. 豊かな人間性と広い視野を持ち、社会人としての倫理を身につける
  2. あらゆる学習を通じて思考力を鍛え、創造力に富んだ技術者になる
  3. 専門分野の基礎を良く理解し、実際の問題に応用できる能力を培う
  4. 意思伝達及び相互理解のため、十分なコミュニケーション力を養う