創造工学科電気・電子コース 神田和也教授が2018年度農業情報学会年次大会において開発奨励賞及び貢献賞を受賞しました

平成30年5月16日(水)~17日(木)に東京大学弥生講堂で開催された「2018年度農業情報学会年次大会」において、本校創造工学科電気・電子コースの神田和也教授が2つの学会賞を受賞しました。

一つ目は、「開発奨励賞」で、本校、仙台高専、阿南高専、鳥羽商船、香川高専の5高専を核に構成する「全国KOSEN研究ネットワーク ICT農業研究会」代表として受賞したものです。受賞題目は「高専のIoT環境センシング」です。具体的には、農業現場における生育環境センシングシステムを開発したものです。特に、温度、湿度、風向、風速、雨量、気圧、日射量を計測できるウェザーステーションは、独自開発され、商用電源を不要とする独立電源システム、センシング機構、通信モジュールを有しており、低価格、高精度、安定動作を特徴としています。開発以降、実証試験を重ね、実用化に向けた改良を行い、製品化を目指してきました。また、各種展示会でプロトタイプを展示し、農業関係者、研究者から高い評価と関心が寄せられています。今後は、IoTプラットフォーム上、取集された環境データ処理にAI技術を導入し、農業関係者へのサービス展開を検討しています。

二つ目は、「貢献賞」で、2017年度農業情報学会秋季大会の企画・運営に対して功労をたたえられたものです。昨年度、鶴岡市で開催されました2017年度農業情報学会秋季大会において、現地世話人として、企画立案、日程調整、運営を行いました。特に、農業情報学会秋季大会が「ユネスコ食文化創造都市:鶴岡」で開催される意義を充実させること、また、参加者から「鶴岡」を認知頂くため、プログラム編成から昼食、情報交換会、視察旅行に至るまで、地元自治体、企業、NPO法人等と連携して準備を進め、運営にあたりました。特に、「食」に関しては、徹底して地元食材、伝統にこだわり企画立案し、参加者の多くから喜びの声が寄せられました。

神田教授の、これからの益々の活躍が期待されます。

 髙橋校長と共に記念撮影(右側が神田教授)