第60回産業技術フォーラムを開催しました

 9月13日(金)、庄内産業振興センターにおいて、第60回産業技術フォーラムを開催しました。今回は『日本の「製造業」が再び世界で輝くために 今、何をすべきか ―VUCAの時代に世界で勝ち抜くために― 』と題し、三菱マテリアル株式会社 ものづくり・R&D戦略部 インキュベーションセンター センター長 兼 富士小山製作所 所長 西澤 薫 氏よりご講演いただきました。

 はじめに、自己紹介・職場紹介を行っていただいた後、自社製品や技術についてご紹介いただきました。さらに、日本の製造業を取り巻く環境の変化について、世界主要各国のデータを交えてご説明いただきました。長年に渡り、逆境を乗り越えてきた日本の製造業は、改善能力や進化能力が優れている強みを持ち合わせており、この先の未来において、その強みをどのように生かして世界各国と戦っていくべきか、ご自身の見解をお話されました。

 続いて、工場における生産性向上の土台となる「職場マネジメント」や「体質強化」について、ご自身が実践された取り組みを例に挙げながら、ご説明いただきました。職場の風土改革においては、「5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)のこころ」をベースにした取り組みを実践され、特にこの中でも、「しつけ」を通してあらゆる無意識の行動が習慣化されるため、その積み重ねが重要である旨をお話されました。さらに、部下とのコミュニケーション方法を中心に、管理職の役割や意識改革についてもご説明いただきました。

 今回ご講演いただいた内容は、産業界に限らず、どのような職場でも活用できるものであり、職場マネジメントに対する意識や理解を深める貴重な機会となりました。ご講演いただいた西澤様、ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。

西澤 薫 氏