「市民サロン2023 第1講」を開催しました

 7月28日(金)、庄内地域産業振興センターにおいて、「創立60周年を迎えた鶴岡高専 ~歴史を振り返る~」をテーマに、市民サロン2023 第1講を開催しました。

 はじめに、鶴岡市郷土資料館 館長補佐 今野 章 氏より、『庄内における近代産業の発達~松ヶ岡開墾から~』と題し、ご講演いただきました。当初は、繭と蚕種の販売のみだった松ヶ岡開墾場における産業が、製糸所の設立とともに絹織物業へと発展した一連の流れについて、当時の文献史料に沿ってご説明いただきました。さらに、鶴岡近郊にも次々と多くの製糸工場や織物工場が設立され、当時の工場や織機の写真もご紹介いただきながら、絹織物業が庄内における主要産業になるまでの道のりについて、お話いただきました。

 続いて、本校の 飯島 政雄 名誉教授が、『還暦を迎えた鶴岡高専 ~これまでの歩みと足跡~』と題し、講演を行いました。はじめに、高専の定義や特徴について説明いただいた後、鶴岡高専が設立されるまでの経緯や、創立時から現在までの教育活動や学校行事の変遷について、お話いただきました。さらに、歴代の校長について、当時のエピソードやお人柄にも触れながらご紹介いただき、各校長が時代の変化や社会の要請に応じた教育システムを整備してきた点について、お話いただきました。

 参加者からの質問や意見も活発に飛び交い、庄内における近代産業の歴史や鶴岡高専の歴史について理解を深めることができる大変有意義な時間となりました。

今野 章 氏 飯島 政雄 名誉教授