「市民サロン2025 第1講」を開催しました

 9月15日(月・祝)、本校8号館において、「地域コミュニティの多様性とイノベーション」をテーマに、市民サロン2025 第1講を開催しました。

 はじめに、映画『花束』監督 サヘル・ローズ 氏より、『花束から感じる多様性』と題し、ご講演いただきました。施設での暮らしやお母様との出会いなどといったご自身の生い立ちを、当時の心境を振り返りながらご紹介いただきました。また、人を頼ることができない人へのケアの必要性や「社会的養護」の意義、目の前にいる人を見つめることの大切さについて、映画『花束』の内容を交えてお話しいただきました。

 続いて、本校の倉田 かりん 助教が、『ソーシャルアントレプレナーシップで社会課題の軽減を目指す』と題し、講演を行いました。自己紹介や質問形式の導入から始まり、「ソーシャル・アントレプレナーシップ」の取り組みや、自身の研究内容についてご紹介しました。社会課題の解決を目指すためには、我々の中にあるバイアスを特定して壊す必要がある旨を、具体例を挙げながらお話ししました。

 さらに、ロックウェルアイズの田井 えみ 氏がパネリストとして、本校教員の伊藤 卓朗 准教授がファシリテーターとして加わり、会場を巻き込んでのパネルディスカッションを実施しました。『花束』に込めた想いや関心のある社会問題、問題を抱えた人との関わり方などについてお話しいただいた他、ご来場いただいた方からの質問にも熱心にお答えいただきました。

 今回の市民サロンには、会場が満席になるほどの多くの皆様よりお越しいただきました。ご登壇いただいた皆様、ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。

サヘル・ローズ 氏

倉田 かりん 助教