「MASP-地域連携講演会」を開催しました

 8月30日(金)、本校8号館において「MASP-地域連携講演会」を開催しました。本校は、令和6年2月より、東北地区および新潟県の大学・高専(計22校)によって発足したプログラム「MASP【みちのくアカデミア発スタートアップ共創プラットフォーム】」に参画し、研究成果を活かした起業を目指す活動に取り組んでおり、本講演会はその活動の一環として開催されました。今回は、本校名誉教授の丹 省一 氏 を講師としてお招きし、「SHONAI 20-50 ―SDGsと庄内の発展に向けて―」と題し、ご講演いただきました。

 はじめに、ご自身のこれまでの研究成果や外部機関との連携についてご紹介いただきました。100m走を行う際、単独で走るよりも複数人が並んで走った方が速いタイムを出せることが科学的根拠により証明されることを例に挙げ、研究や開発についても、単独で行うよりも複数名体制で行った方が、より高いレベルの研究成果を効率的に生み出せることから、研究遂行における地域や企業の方々との協力や連携が、いかに重要であるかについて、お話されました。

 次に、演題の「SHONAI 20-50」が、2050年までに温室効果ガス排出ゼロを目指す庄内地域での取り組みを表していることをご説明いただき、風力発電や波力発電等のあらゆる再生可能エネルギーの利用の観点から、今後の庄内地域の発展についてお話いただきました。
海や山などの豊かな資源を持つ庄内地域は、カーボンニュートラルの実現に向けたあらゆる可能性を秘めており、一人ひとりが次世代に残すべき庄内の姿を考えていくことが重要である旨をお話されました。参加した教職員にとっては、SDGsの実現に向けて、自身の研究をどのように活用できるのか考えるきっかけとなりました。

本講演会は、本校の教職員に向けて開催しましたが、同日に本校同窓会主催の「鶴岡高専 技術人交流会」が開催されたこともあり、学外の皆様からも多数ご参加いただきました。今後も、鶴岡高専発の起業実現に向けたイベントの開催を予定しておりますので、引き続き本校の教育・研究へご支援・ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

 丹 省一 名誉教授

 

会場の様子