鶴岡高専技術振興会会長賞の表彰式が行われました

 鶴岡高専技術振興会会長賞は、産学官連携を目的に鶴岡市、鶴岡高専等で構成された鶴岡高専技術振興会(会長 皆川治鶴岡市長)が、平成24年度から鶴岡高専における学術研究活動や地域連携(地域貢献)活動等において、特に顕著な業績をあげた学生、学生団体を表彰し、今後の学業推奨を図ることを目的に設置されたものであり、今回で第11回目です。

 令和4年度は、鶴岡高専校長・鶴岡高専地域連携センター長の推薦に基づき、個人1名及び2団体に決定し、3月10日(金)鶴岡市役所庁議室において表彰状及び記念品が会長の皆川市長から授与されました。
 表彰式の席上、本校森校長より今回受章した学生・学生団体に対しての推薦理由が述べられ、また受章した学生自身の一層の研究活動の向上及び後輩への指導を図ることで指導教員及び地域の皆さまに恩返しが期待できる旨お話しがありました。受賞した学生からは、これまでの活動で力を入れて取組んだこと、苦労したことや今後の抱負などについて話があり、指導教員からも学習・研究の様子などについて学生の研究に望む姿勢などについてコメントをいただきました。
 皆川市長からは、自身の研究内容や考えを後輩に引き継ぎ,なお一層自身の研究を進め、これからも技術を磨き、地域と世界に貢献する人材に羽ばたくことを願っている旨お話があり。本校学生の研究活動の能力の高さに感心したとのお話がありました。

森校長 皆川市長

<表彰者/個人>

○保科 来海さん (創造工学科 化学・生物コース 3年)
 
 2年生時、第24回化学工学会学生発表会で奨励賞を受賞、さらに第6回高専サミットでは、病院や介護施設で問題となっている「におい」の問題を取り上げ、「癒しを考慮したソーラー発電式消臭効果向上BOX」と題した研究発表を行い、技術奨励賞を受賞しました。
 3年生に入り、全国デザインコンペティションでの入賞を目指し、課外活動においても精力的に活動した結果、第19回全国高等専門学校デザインコンペティションのプレデザコン部門AMデザインフィールドで保科さん製作の造形物「海月」が最優秀賞に輝きました。
 また、地域貢献活動へも協力的に取り組んでおり、現在はKIDSDOME SORAIで自身が習得した技術や知識を生かして地元の小中学生への指導を熱心に行うなどの実績により推薦され受賞したものです。

      保科 来海さん(左)、皆川市長(右)(写真撮影時のみマスクを外しました)

<表彰者/学生団体>

○AMデザイン部
 
 令和4年12月10日・11日に福岡県大牟田市にて開催された「第19回全国高等専門学校デザインコンペディション(デザコンin有明2022)」プレデザコン部門AMデザインフィールドで1位から5位までをAMデザイン部が入賞し、1位の「最優秀賞(JST理事長賞)」、2位の「優秀賞(全国高専連合会会長賞)」、3位の「特別賞(実行委員会会長賞)」を受賞しました。
 チーム結成以来、毎年「全国高専デザコン」へ挑戦しており、本大会へは、構造デザイン部門(2チーム)、AMデザイン部門(1チーム)、プレデザコン部門AMデザインフィールド(6作品)と3部門に合計16名で出場しました。3部門への出場および最優秀賞・優秀賞・特別賞全てを受賞したことは出場以来初のことです。
 また、AMデザイン部として、自分たちの学んだ技術や知識を地元の子供たちへ還元したいとの思いから、KIDSDOME SORAIにてロボコンを通じボランティアを企画・提案し、現在実施するなどの実績により推薦され受賞したものです。

  表彰式当日は、AMデザイン部より代表で、下記3名が出席いたしました。

○代表者(部長) 渋 谷 優 貴さん (創造工学科 化学・生物コース 4年)
○副部長       細谷     希さん (創造工学科 化学・生物コース 3年)
○部員代表    秋浜 正太朗さん (創造工学科 情報コース 3年)

      左から 秋浜 正太朗さん,細谷  希さん,渋谷 優貴さん, 皆川市長(右)
                   (写真撮影時のみマスクを外しました)

<表彰者/学生団体>

○ソフトウェア開発部/廃炉創造ロボコンチーム

 令和4年12月9日・10日に福島県楢葉町の日本原子力研究開発機構・楢葉遠隔技術開発センターで開催された「第7回廃炉創造ロボコン」において、アイデア賞である「高専機構理事長賞」を受賞しました。
 本大会では、東京電力福島第一原子力発電所の原子炉建屋から溶融核燃料(デブリ)の駆除を想定した課題に各チームが製作したロボットを作業現場が見えないついたてを隔てた場所から遠隔で操作して競いました。全国から12校14チームが出場し、本チームが開発した「キムワイプ」が審査員から高い評価を得ることができ受賞につながるなどの実績により推薦され受賞したものです。

  表彰式当日は、ソフトウェア開発部/廃炉創造ロボコンチームより代表で、下記2名が出席いたしました。

○代表者   齋藤   啓さん (創造工学科 情報コース 3年)
○チーム員  阿部  時史さん (創造工学科 機械コース 4年)

  左から 阿部 時史さん,齋藤 啓さん, 皆川市長(右)(写真撮影時のみマスクを外しました)