K-ARCシンポジウム2018を開催しました

鶴岡高専は、平成27年7月に全国高専、ブロック高専の研究拠点構築のためにK-ARC(Kosen-Applied science Research Center)を設置し、高専全体の研究力向上に努めております。そして、地域の皆様への更なる情報発信を目的に去る11月26日(月)「科学で解き明かす食と健康」と題して、「K-ARCシンポジウム2018」を鶴岡メタボロームキャンパスで開催しました。

シンポジウムには、市民の皆さまをはじめ、本校の学生と教職員、鶴岡市、地元企業関係者等約60人が出席しました。

吉木地域連携センター長による開会挨拶の後、サントリーグローバルイノベーションセンター株式会社研究部部長の中原光一氏から、「食の機能性と開発」と題して基調講演をいただき、サントリーにおける商品開発の歴史から機能性食品の効用までご自身の研究開発の経験を踏まえ、学生にも分かりやすくお話いただきました。

一般講演では、山形県工業技術センター庄内試験場主任専門研究員の菅原哲也氏から「山形県地域農産資源の生理活性成分に特化した加工品開発」と題して、本県も全国有数の産地である「食用キク」の効用に触れ、成分分析結果等のお話をいただきました。

次いで苫小牧高専の岩波俊介教授、八戸高専の山本歩准教授、本校の松橋将太助教から事例発表があり、引き続き行われた発表者全員によるパネルディスカッションでは、会場からも多数の質問が寄せられ、食の機能性と健康に与える影響等について改めて考え直す機会となり、活発な意見交換が行われました。

今後もK-ARCにおける各種イベントを通じて、積極的な情報発信に努めてまいりますのでご期待ください。

開会の挨拶を行う吉木地域連携センター長 基調講演を行う中原光一氏
熱心に聴講されている参加者 パネルディスカッションの様子