【留学生通信 2】震災ボランティアに参加しました

 5月20日、フィンランド・トゥルク応用科学大から留学中のトーマス君とペッカ君が、鶴岡のボランティアグループに加わり、宮城県石巻市に出かけました。
 石巻は、東日本大震災全体の犠牲者の20%にあたる4,000人弱の市民が津波の被害で死亡・行方不明となるなど、震災で最もダメージの大きかった街と言われています。

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 この日は、市の中心部にある「みなと荘」という社会福祉施設が再オープンするイベントの日で、鶴岡から電子ピアノ(ポップコーンクラブより)や、車いすと募金(鶴岡三中より)の贈呈が行われたほか、鶴岡の麦切りのふるまい、歌の披露などが行われました。

 

 2人の留学生のほかに5人の高専生も参加し、麦切りをゆでたり、ねぎを刻んだり、お年寄りの話し相手になるなどのボランティア活動をしました。

トーマス君は
 「津波の被害で街が平らになり、何も残っていなかった、恐ろしかった」
ペッカ君は
 「天井近くまで津波が押し寄せたことは信じられない」
と、目で見た光景を語ったほか、
 「教会でもないのに、みんなで合唱するのはとても珍しい」
と、その体験を語っていました。

 また、2人は言葉が通じないのに、石巻のおばあちゃんたちに「結婚はしているのか?」「この中から選べ」などとからかわれ、大笑い。本人たちも大変いい一日だったようです。