制御情報工学科学生の活躍について

第6回懸賞付学生論文コンテスト「敢闘賞」受賞

 NPO法人さいたま起業家協議会の主催による「第6回懸賞付学生論文コンテスト」に応募した本校制御情報工学科の学生2名が、それぞれ敢闘賞を受賞しました。

 1)制御情報工学科5年 渡會 慶次 君
  
論文タイトル:「福祉機器開発と一体化した介護サービスシステムの開発」

 2)制御情報工学科4年 田村 和輝 君
  論文タイトル:「通信販売における商品選考の最適化を図るための提案」

 論文の募集テーマは、『エコ(環境・エネルギー・資源)』や『金融・経済・経営』、『ものつくり』等7つの分野にわたり、渡會君は『健康・長寿』、田村君は『情報・IT応用』のテーマで応募しました。
 渡會君の論文は、介護施設と福祉機器開発現場を一体化して、評価分析と開発を同時に行うシステムを提案し、介護と工学両方の知識を備えた「介護エンジニア」の必要性を述べたものです。単にアイデアとして提唱するだけでなく、実現性を訴えるという点で苦心し、いかに社会貢献を図るべきか、行政上の問題点を加味して意見を述べたとのことでした。
 また、田村君は、インターネットショッピングにおいて、期待とは違った商品が届くなどの問題の一端である画像や映像といった情報源に一定の基準を設けて、より確実な商品情報を得ることができるようにすることを提案しました。応募に際しては、検証のために様々な角度から対象物を撮影することに苦労したほか、初めての論文作成ということもあり、何度も添削指導を受けながら取り組んだとのことでした。

(左から)田村君、渡會君「敢闘賞」、指導教員の宍戸准教授「感謝状」

 

エコ・リサイクル アイデアコンテスト「佳作」受賞

 NPO法人山形自動車公益センター等の主催による「エコ・リサイクル アイデアコンテスト」に応募した本校制御情報工学科5年生4名が、2作品で「佳作」を受賞しました。

 1)制御情報工学科5年 本間 達也 君 ・ 田澤 大季 君
  
作品名:「車椅子」
   車のタイヤや、パイプ、座椅子を用いて組み合わせた車椅子
 2)制御情報工学科5年 本間 達也 君 ・ 田澤 大季 君
                渡會 慶次 君 ・ 秋山 裕幸 君
  作品名:「可動式ゴミステーション」
   
雨天時の移動やカラス被害に対応し、ゴミ回収時以外は収納可能な可動式のゴミステーション
        ※ ゴミが濡れると、焼却する際に通常時よりも多くのエネルギーを消費することになるため。

 このコンテストは、使用済自動車部品の利活用を進めるためのアイデアコンテストで、具体的に制作できるものを対象としたものでした。
 応募の動機は、リサイクルの大切さや学校外の企業の方々との関わり合いなど多くのことを学べると思ったからとのことですが、実際に手がけてみて、「楽しめるもの」・「社会の役に立つもの」というコンセプトに沿ったアイデアの提案に苦労したそうです。
 授業では学んでいなかった3D CADでの作画や車の細部の部品での再現に汗を流しながらも、「社会を意識したものづくり」を実感できたことは、大きな収穫だったと語っていました。

(左から)本間君、田澤君、渡會君、秋山君

「車椅子」

「可動式ゴミステーション」

 

「あなたのエコ心」コンテスト「審査員特別賞」受賞

 NPO法人山形自動車公益センターの主催による「あなたのエコ心」コンテストの企画部門において、本校制御情報工学科5年生 本間達也君「審査員特別賞」を受賞しました。
 受賞対象は、前述の「エコ・リサイクル アイデアコンテスト」に出品された『車椅子』及び『可動式ゴミステーション』の2作品です。
 「エコ・リサイクル アイデアコンテスト」への応募者が主に庄内地域の高校生・大学生であったことに対し、この「あなたのエコ心」コンテストは、山形県内全域の一般の方々も対象としたなかでの受賞でした。
 審査員特別賞は当初の予定には無かった賞で、急遽設けられたものとのことで、本間君の考案したアイデアが高い評価を得たものと言えます。

 これらのコンテストへの応募のきっかけは、いずれも指導教員の宍戸先生からの薦めであったとのことですが、ロボコンや卒業研究等とも並行して取り組んだ学生もおり、短期集中での執筆や制作であったようです。
 受賞した学生達は、卒業論文とは別に社会的評価を受けるものを『書く』ことで自分の考えていることや将来について見直すきっかけになり、それらを『伝える』努力をする過程で様々な分野の人と接したことで、視野が広がったとも語っていました。
 同じ研究室の仲間達は良いライバル関係ではありながらも協力しあい、また、それが後輩達には新鮮な刺激ともなったようです。

先輩達に続こう!