国際誌「Administrative Sciences」に創造工学科 情報コースの倉田かりん助教の研究論文が掲載されました

 

 この度、創造工学科 情報コースの倉田かりん助教(筆頭著者)らによる論文「Does the Intuition of Top Managers Influence Corporate Entrepreneurship?」が国際誌「Administrative Sciences」の表紙に選出されました。

 

 本研究は、中国企業におけるトップマネジャー322名を対象に、共分散構造分析(SEM)と多母集団分析を用いて、トップマネジャーのアントレプレナーシップとして直観(Intuition)が企業内アントレプレナーシップ(Corporate Entrepreneurship)に与える影響を検証しました。

 結果として、トップマネジャーの直観は企業内アントレプレナーシップに対して有意な正の影響を持ち、金融業と比べると、特に製造業でその効果が大きいことが明らかとなりました。

 倉田助教は「本研究の結果から、既存研究の多くが焦点を当てた中間管理職の働きだけでなく、中間管理職(ミドルマネジャー)に対してより影響力がある上層管理職が持つ直観を促進する環境づくりが企業内アントレプレナーシップを加速することが明らかになった。したがって、特に製造業では、上層管理職が持つ直観の磨き方が成果に直結することから教育や研修を通じたトップの直観の促進および維持に対する働きかけが重要なテーマとして考えられる。」と述べておりました。

 倉田助教の、今後益々の活躍を期待しています。

 

■論文情報

  • タイトル:Does the Intuition of Top Managers Influence Corporate Entrepreneurship?
  • 著者:Karin Kurata, Itsuki Kageyama, Yoshiyuki Kobayashi, Kota Kodama, Xiang Li, Yeongjoo Lim
  • 掲載誌:Administrative Sciences, Vol.15, No.8, Article 313(2025年8月9日公開)/DOI: 10.3390/admsci15080313
  • 特集号:Catalyzing Growth: Nurturing Innovation and Entrepreneurship for Sustainable Business Development