鶴岡高専技術振興会会長賞の表彰式が行われました

鶴岡高専技術振興会会長賞は、産学官連携を目的に鶴岡市、鶴岡高専等で構成された鶴岡高専技術振興会(会長 皆川 治 鶴岡市長)が、平成24年度から鶴岡高専における学術研究活動や地域連携(地域貢献)活動等において、特に顕著な業績をあげた学生、学生団体を表彰し、今後の学業推奨を図ることを目的に設置されたものであり、今回で第13回目です。

令和6年度は、鶴岡高専校長・鶴岡高専地域連携センター長の推薦に基づき選考の結果、3団体に決定し、3月13日(木)鶴岡市役所庁議室において表彰状及び記念品が会長の皆川市長から授与されました。

表彰式の席上、皆川市長からは、今回の受賞者が全て本科3学年以下であり、低学年からの鶴岡高専の研究活動の活躍のすばらしさと、自身の研究内容や考えを後輩に引き継ぎ、なお一層自身の研究を進め、これからも技術を磨き、地域貢献する人材に羽ばたくことを願っている旨お話があり、加えて本校学生の研究活動の能力の高さに感心したとのお話がありました。

本校太田校長からは今回受賞した学生団体に対しての謝辞が述べられた後、受賞対象者の推薦理由が述べられ、行政からの支援のバックアップ体制の重要さを感じると共に地域からの本校に対する期待に応えるべく、より一層の研究活動の向上を図りたい旨お話しがありました。

皆川市長との懇談では、受賞した学生から、これまでの活動で力を入れて取組んだこと、苦労したことや今後の抱負などについて話があり、受賞学生2名からは、将来の目標として鶴岡市長を目指したいなどの発言も飛び出し、指導教員からは学習・研究の様子や学生の研究に望む姿勢、チーム活動のエピソードなどについてコメントをいただき、終始なごやかな懇談となりました。

 

 

    太田校長                  鶴岡高専技術振興会会長(皆川市長)

 

<表彰者/学生団体>

 ○AMデザイン部(プレデザコン部門チーム)

AMデザイン部(プレデザコン部門チーム)は、昨年11月、徳島県で開催された全国高等専門学校デザインコンペティション2024in阿南のプレデザコン部門において「最優秀賞」と「特別賞」を受賞しました。

出題テーマ(過去⇒現在⇒未来×「繋」)を体現したオブジェを考案し、3Dプリンターで製作する技術を競うもので、設計と試作を重ね短期間で完成させる必要があります。情報コース3年のDチームは、作品「SeeU FROMUK」(シーユーフロムユーケー)で最優秀賞を獲得、創造工学科1年のAチームは、作品「移動手段の歴史」で特別賞を受賞しました。

      左から 保科光琉さん、齋藤大晟さん、佐藤心吾さん、皆川市長、池田夢叶さん  

 

<表彰者/学生団体>

 ○ソフトウェア開発部(廃炉創造ロボコンチーム)

ソフトウェア開発部(廃炉創造ロボコンチーム)は、昨年12月、福島県の日本原子力研究開発機構・楢葉遠隔技術開発センターで開催された第9回廃炉創造ロボコンにおいて、アイデア賞である「高専機構理事長賞」を受賞しました。 東京電力福島第一原発の原子炉格納容器から、遠隔操作で様々な障害物を乗り越えて溶融核燃料(デブリ)を取り出す作業を想定した課題に、全国の高専14校と海外の大学から計17チームが出場する中で、階段の昇降に折り畳み式そりを利用するアイデアを実現した点が高く評価されました。

      左から 齊藤智彦さん、堀米 晴さん、渡部千晴さん、皆川市長、伊藤和玖さん

 

<表彰者/学生団体>

○第12回高校生ビジネスプラン・グランプリ出場チーム(O☆KA☆RA)

第12回高校生ビジネスプラン・グランプリ出場チーム(O☆KA☆RA)は、「流せるオムツ」のプランが、全国536校・応募総数5,151件の中から、優秀なプランに贈られる「ベスト100」に選ばれました。 子育て世代が直面する「外出時のオムツ処理が大変」という社会課題に着目し、地域の中で廃棄されている大豆のおからと水溶性不織布を原料とした吸水シートや、防水機能のある布オムツを開発し、使用時は汚れたシートだけトイレに流すというもので、SGDsの視点から、社会貢献性と実現性の双方で高い評価を受けました。

                 佐藤凜采さん  皆川市長  

 

            皆川市長・太田校長を囲んで受賞関係者全体写真