テクノパラメディック2019(飛島ボランティア活動)を実施しました
8月 10日(土 )から 13日(火 )にかけて、日本海に浮かぶ山形県唯一の有人島「飛島」において、本校学生ボランティアによる「テクノパラメディック(技術の救急隊)」活動を実施しました。
本活動は、今年で10年目を迎えました。主な活動内容として、飛島には電気店が無いことから、学生達は日頃の学習成果を活かし、家電製品の修理や掃除等を無償で行いました。
また、環境整備として観光客用に貸出される自転車等の修理を行い、さらに飛島の小中学校やとびしま総合センター前などの側溝清掃や樹木の枝切も行いました。宍戸道明教授(情報コース)の指導、小野寺良二准教授(機械コース)のサポートのもと、本科学生(2年生~5年生)39名の他、応援部隊として本校専攻科生や本校OBも駆けつけ、学生が主体的に取り組みました。
今回の活動にあたり、学生達は4月から、現地でチラシを配布し修理の申込みを募り、申込内容から修理内容の確認、必要部品や道具の調達等の事前準備を進めました。家電修理ボランティアの他に、観光用自転車整備、観光客が安らぐベンチの修復の各種活動を実施し、現地の方に大変喜んでいただきました。
本活動は地域貢献ばかりではなく、その活動全般において学生の創造性や自主性の育成に大きく貢献しています。それは島民関係者や行政、自治体および関連各所への照会や報告・連絡・相談などの実務的なことはもとより、失敗経験が社会性やモラルを育んでいます。
これらのように、授業のような予め設定されたカリキュラムに従って従属的に行動するのではなく、学生が主体的に運営しており、それらが、低学年から複数年に渡る参加学生や先輩経験者が後輩に託すためのマニュアルなどによってノウハウの伝承と定着化が図られていることが大きな特徴です。
学生達にとっても、貴重な体験をすることができ、大変充実した活動となりました。
【参加学生のコメント】
『今回は、数多くの想定外で“山あり波あり台風10号あり”の幕開けでしたが、無事に役割を務めあげることができました。関係各位に謝意を表します。有難うございました。(統括リーダー:齋藤夕綺(5年))』
『プロポーザルを行い、民宿の看板デザインと設置工事を行った。滴り落ちる汗。真夏の熱風との体力勝負だった。できた。民宿のおばさんの溢れんばかりの笑顔がかけがえのない収穫だった。今度は勉強頑張ります!(家電班:乙坂準(3年))』
『活動中、アブを36匹退治しました。もはや僕の辞書に“甘え”という言葉はありません。(家電班:川又亮太(2年))』
テクノパラメディック’19 メンバー集合写真
炎天下での自転車貸出し所の保全作業
ウィンドウエアコンの修理作業
扇風機の修理
飛島港の反対側(渚の鐘)からみる風景
参加者の健康管理(食事の供給)