創造工学科基盤教育グループ伊藤卓朗准教授の共著論文が米国科学アカデミー紀要PNASに掲載されました
この度、創造工学科基盤教育グループの伊藤卓朗准教授が参画する共同研究グループの共著論文が米国科学アカデミー紀要※ (PNAS:Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)に掲載されました。
伊藤准教授は、本研究について「私たちの体をつくるタンパク質は、DNAの情報をもとにしてつくられます。そのとき、いらない部分(イントロン)を切り取り、必要な部分(エクソン)をつなぐ作業を「スプライシング」と呼びます。この研究で調べた「ミドリムシ(ユーグレナ)」は、ふつうの生き物と同じルールのスプラインシングだけでなく、まったく別のルールでもスプライシングをしていることがわかりました。つまり、ミドリムシは2つの仕組みを同時に使うめずらしい生き物であることを明らかにしました。この発見は、将来の新しい技術開発につながるかもしれません。」と解説しています。
また、「本研究の筆頭著者の野村博士は、現在、山形大学農学部に所属しており、本校も参画している「知の拠点庄内」での連携を深めていきたい。」と抱負を述べています。
伊藤准教授の、今後ますますの活躍が期待されます。
※米国科学アカデミーが発行する総合科学誌で、掲載された論文の引用数が世界トップクラスです。
論文情報
<タイトル>
Genetic dissection of nonconventional introns reveals co-dominant noncanonical splicing code in Euglena
<著者名>
Toshihisa Nomura, June-Sik Kim, Osamu Iwata, Koji Yamada, Kohei Atsuji, Yukiko Uehara-Yamaguchi, Takuhiro Yoshida, Komaki Inoue, Kotaro Takahagi, Tetsuya Sakurai, Kazuo Shinozaki, Takuro Ito, Kengo Suzuki, Keisuke Goda, and Keiichi Mochida
<雑誌>
Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)
【参考URL】理化学研究所プレスリリース