「市民サロン2024 第1講」を開催しました
7月31日(水)、庄内産業振興センターにおいて、「未来へのチカラ~食・農・教育のつながり~」をテーマに、市民サロン2024 第1講を開催しました。
はじめに、合同会社Maternal 代表社員 小野 愛美 氏より、「ユネスコ食文化創造都市鶴岡から生まれた食育食農団体『サスティナ鶴岡』」と題し、ご講演いただきました。まずは、日本で初めて「ユネスコ食文化創造都市」に認定された鶴岡市において、食文化の創造による地域づくりや食に関する知恵の継承がどのように行われてきたのか、これまでの活動事例を取り上げながらご説明いただきました。さらに、3年前に食材の生産者や料理人が中心となって発足した「サスティナ鶴岡」における食育・食農活動についてご紹介いただき、地域の未来を担う子どもたちの教育を「食」を通して行っていくことの重要性について、お話されました。
続いて、本校の伊藤 卓朗 准教授が、『サイエンスとつながる伝統 〜鶴岡高専の未来教育〜』と題し、講演を行いました。はじめに、自身のこれまでの研究実績に基づき、地域の伝統産業を科学的な視点で多角的に分析することが、新たな研究テーマの発見や新たな研究分野の創出に繋がっている旨を説明しました。さらに、自身が本校1学年向けに開講している授業科目「地域コミュニティ学」での事例を紹介し、伝統、食文化、産業、歴史など、様々な視点から地域を比較・分析して理解を深めることにより、他地域との違いや魅力を発信できるようになり、本授業科目が地域をPRできる人材の育成に繋がっている点をお話いただきました。
参加者からの質問も活発に飛び交い、鶴岡市ならではの「食」や「伝統」を通じた教育についての理解や関心が深まる、大変有意義な時間となりました。
小野 愛美 氏 |
伊藤 卓朗 准教授 |