「市民サロン2019 第3講」を開催しました

10月15日(火)に『体験から知る庄内の食と農-豊かな食を育み楽しむために-』をテーマに、市民サロン2019の第3講を開催しました。

今回は、やさいの荘の家庭料理「菜ぁ」の小野寺 紀允 氏をお招きし『農家&レストランを約8年~ローカライズな食と農の楽しみ方~』と題し、ご自身の経験を踏まえた「食」を継ぐこと、給食・家庭での食事や野菜の地産地消の在り方についてご紹介いただきました。一口おにぎりとご自身で焙煎している麦茶をご提供いただき、実際に味わいながら、市販の麦茶との違いやお米は冷蔵庫で保存しガスで急速に炊く等、おいしくなる方法をご講演いただきました。

続いて、本校 創造工学科 化学・生物コースの斎藤 菜摘 准教授が、『微生物のチカラを借りて豊かな食と農へ』と題して講演を行いました。微生物はどんな生物なのか、どこにいるのかを紹介した後、食べ物をつくる微生物として、納豆、うま味調味料、日本酒を作る微生物について取り上げ、それぞれの微生物が働き発酵する過程についてお話しました。その他、土の中の微生物の働きをご紹介し、無菌の土と菌がいる土のサンプルのにおいを実際に嗅ぎ、土のにおい=放線菌のにおいであることをご紹介しました。

「体験から知るシリーズ」として開催しました本年度の鶴岡高専市民サロン(全3回)は今回をもって終了いたしました。目・鼻・口・手などを使った様々な体験を提供してくださった講師の皆様、会場に足をお運びくださった皆様、そして、ご支援・ご協力くださったすべての皆様に改めてお礼申し上げます。来年度もまた楽しい企画をご用意いたしますのでご期待ください。

小野寺 氏のご講演の様子 斎藤 准教授の講演の様子
質疑応答の様子