本校職員が粉体工学会秋季研究発表会にて技術賞を受賞しました

平成30年11月27日(日)から28日(月)の二日間にわたり東京ビッグサイトで開催された2018年度粉体工学会秋季研究発表会において、教育研究技術支援センターの矢作技術専門職員が下記の発表を行い、技術賞を受賞しました。技術賞は粉体工学会の秋期研究発表会・技術セッションの中で、内容および方法が特に優れていたと認められた発表者・企業に贈られるものです。

[発表タイトル] アミンによる還元を利用した銀ナノ粒子担持触媒の調製および触媒特性

[受賞者] 矢作友弘(鶴岡高専、山形大学 大学院理工学研究科ドクターコース在籍)、

冨樫貴成(山形大学)、栗原正人(山形大学)

本研究発表は、銀担持触媒の調製技術に関するものであり、この分野では担持粒子サイズや担持量といった触媒の構造制御が課題となっていました。本研究では特定のアミンを銀イオンの還元剤として用いると、銀イオンの還元反応が酸化チタン担体上で進行して、その結果、ナノサイズの銀粒子が担体上に形成されることを明らかにしました。この反応を利用することにより、従来法よりも、より簡単に担持銀粒子のサイズ制御と担持銀量の制御が可能となりました。また、本手法で得られた銀担持触媒の触媒特性を評価したところ、高い触媒能を有していることが明らかとなりました。