創造工学科 化学・生物コース 上條利夫准教授が平成28年度国立高専教員顕彰において理事長賞を受賞しました

国立高等専門学校機構で実施された平成28年度国立高等専門学校教員顕彰において、本校創造工学科 化学・生物コースの上條利夫准教授が理事長賞を受賞し、4月25日(火)に、東京都千代田区の学術総合センターで開催された表彰式で、全国高専の校長・事務部長が列席する中、谷口功高専機構理事長より表彰状を授与されました。

この教員顕彰は、国立高等専門学校において、専門の研究業績のみならず、学生教育を中心とする分野において顕著な功績を挙げている教員を表彰するもので、本校では、平成27年度の小野寺良二准教授(機械コース)の優秀賞受賞に引き続き、2年連続受賞の快挙となりました。

今回、上條准教授が顕彰された題目は『研究・技術者育成のためのオーダーメイド教育の実践』です。上條准教授は、授業においては半数の学生を指名し、一方通行ではない対話型の授業を実施。指名された学生が答えられない場合も、選択肢を示し少しでも解答しやすくする等の工夫をし、「わからない」で終わらないよう配慮を行いました。また、理解度が不足している学生には補習等を行う等、細やかなサポートを継続して実施しました。

研究指導においては、一連の作業を自らが1人で行える研究テーマを設定することや、低学年の学生に対して研究室紹介等を実施し、学生が研究や開発の楽しさを実感できるように様々な工夫を行いました。

また、学生指導においては、担任教員として、学年開始時や定期試験ごとに学生と個別面談を行い、場合によっては保護者の方も交えて面談を行ったほか、個別調査書を作成することで学生の近況や学習状況、進路等について的確に把握し、学生及び保護者との緊密な関係を作り上げました。

これらの取組みの結果、上條准教授が担当した科目の単位未修得者は激減し、卒業研究で配属された学生は学内外の賞を受賞する等、大きな成果を挙げました。このようなきめ細やかな教育活動及び学生指導と共に、自身の研究活動も併せて高く評価され、今回受賞の運びとなりました。

上條准教授は、今回の受賞について「今回、地道に取り組んでいた教育を評価していただき、また、たくさんの人(教員・職員・学生)の協力があって実践できたことに感謝しております。今後も、今の個人個人(オーダーメイド)に対応した教育方法をベースとして、人とのネットワークを活かしたより実践的な研究活動、学生指導を進めていきたい。」と話していました。

谷口理事長から表彰状が授与されました(左側:上條准教授)
 
 他の受賞者と共に(前列左から2番目:上條准教授)
 
 髙橋校長以下、本校関係者と共に(前列中央:上條准教授)