創造工学科(情報コース)三村泰成准教授が、日本バレーボール学会「第21回大会 一般研究発表優秀賞」を受賞しました
日本バレーボール学会は,「日進月歩で変化しつつある現代社会において,バレーボールに関する理論・研究にも少なからぬ変化・多様化が認められ,これまでのような個人レベルでの研究活動だけでは限界があるのではないか,それならば先人の気概に学びつつも,これまでの研究の体系化の努力,相互の情報交換の場の設定,等を通じて新たなバレーボール学の構築を目指すべきであろう」という発想が発端となり、 1995 年に発足しました。1996年に第1回の研究大会が開催され、2016年3月には、第21回大会が開催されました。一般研究発表優秀賞は、毎年行われる一般研究発表の中で最も優秀だったものを表彰するもので、今大会では29テーマの中から、三村准教授の「セット軌道の分類についての力学的な検討」が受賞しました。バレーボールのゲーム分析、指導の現場では、ボールの軌道の分類は、現在でも感覚的なものとなっています。本研究では、力学的なシミュレーションを試みることで明確な違いを示し、客観的な分類が可能であることを明らかにしました。著者はバレーボールの専門家ではありませんが、機械工学の視点から、曖昧にされている問題に対して、客観的に解決できる手法を示したことが評価されました。
三村准教授の談話: バレーボールの知見が少ない自分1人では受賞することができませんでした。ディスカッションの相手をしていただき、多くの知見と発想を与えてくれたバレーボール関係の先輩諸氏にこの場を借りてお礼申し上げます。今後は得られた「工学とスポーツの知見」を研究教育にも活かしたいと思います。