(訂正・再掲載)第1回高専生サミットを開催しました
※本記事は10月4日に掲載したものですが、誤りがありました。お詫びして訂正し、以下再掲載いたします。
9月12日~14日にかけて、『第1回高専生サミット on Bioinspired Chemistry』を鶴岡市メタボロームキャンパスを会場に開催しました。
本サミットは「つながろう高専生、広げようサイエンス」をテーマに掲げ、高専1年~5年生を対象に化学、生物、その融合分野に関する研究成果を発表したものです。「低学年時から研究をし、その成果を発表する機会を作れないか」という思いから鶴岡高専・沖縄高専主催で実行委員会を立ち上げ、初めての試みとして実施しました。
鶴岡高専、沖縄高専、長岡高専、長岡技科大から総勢95名(学生・教員)が参加し、それぞれの研究成果について活発な議論が行われました。
また、人工クモ糸で知られる(株)Spiberによって英語論文を読み要旨を発表するという内容の企業ワークショップも開催され、今後の研究活動において刺激的な、有意義な学びを得ることができました。
高専1年~3年生が多く参加した本サミットでは発表用ポスター作りも審査員を前にした口頭発表も初めて、という学生が大半を占めていましたが、自分の研究を伝えようという一生懸命な姿勢が見受けられました。
今後、より多くの高専へこの取り組みの輪を広げていく予定です。
- 最優秀賞(優秀な研究内容かつ優れた発表)
「植物代謝物を分解する放線菌の探索と機能解析」
鶴岡高専物質工学科5年 佐々木純菜 渡部真和
- 鶴岡高専校長賞(地域の未来の発展につながる研究)
「ジャポチカバ葉抽出サンプルのアポトーシス誘導」
沖縄高専生物資源工学科5年 木村碧樹
- K-ARC賞(独創的な魅力ある研究)
※K-ARCとはKosen-Applied science Research Centerの略称で、全国高専の研究特区として、企業や地域との連携および最先端の研究環境拠点として鶴岡市メタボロームキャンパス内に設立された。
「温室効果ガスであるN2Oからのエネルギー吸収」
長岡高専環境都市工学科5年 石丸美穂
「孟宗竹の消臭に及ぼす熱処理の効果~秘められた竹の消臭パワー~」
鶴岡高専物質工学科3年 菅原大志 菅原颯人 沼澤勇介 山下明哉
- YAMAGATA DESIGN賞(先端科学の社会実装につながる研究)
※YAMAGATA DESIGN株式会社には本サミットを後援いただき、企業とのワークショップのコーディネートをしていただいた。
「果樹園における剪定枝の有効利用法を探る」
鶴岡高専物質工学科3年 丹下功貴 吉川保久土 佐藤悠加 三浦智弥
- プレゼンテーション賞(人を惹きつける素晴らしい発表)
「ミノムシの糸の成分解析と粘着力の応用」
鶴岡高専物質工学科3年 佐藤史隆 大谷陽 齋藤魁良 諏訪拓海
「ミネラル含有量と微生物を利用した作物の生育速度のコントロール」
鶴岡高専物質工学科3年 本間海斗 渡部大地 伊藤千紗 冨樫優樹
「“パイナップル”から見つけた乳酸菌 LC-ikematsu の活用法」
沖縄高専生物資源工学科3年 石原玲南 宮城美月 八部雄太