難関国家資格で史上最年少の女性合格者が誕生しました(技術士第一次試験)
平成27年度技術士第一次試験に31名の学生が挑戦し,19名の学生が合格しました.
◇機械部門(7名)
- 進 藤 未 来(機械工学科4年)
- 丹 羽 秀 暢(機械工学科4年)
- 大 滝 匠(機械工学科5年)
- 奥 泉 伸 一(機械工学科5年)
- 豊 岡 諭(機械工学科5年)
- 阿 部 行 成(専攻科MCコース1年)
- 齋 藤 祐 樹(専攻科MCコース1年)
◇情報工学部門(11名)
- 遠 藤 彩 華(制御情報工学科2年)
- 阿 部 あすか(制御情報工学科3年)
- 佐 藤 蕗 子(制御情報工学科3年)
- 齋 藤 広 大(制御情報工学科4年)
- 佐 藤 恒 輝(制御情報工学科4年)
- 佐 藤 武 蔵(制御情報工学科4年)
- 佐 藤 悠 佑(制御情報工学科4年)
- 高 橋 和 希(制御情報工学科4年)
- 遠 田 克(制御情報工学科4年)
- 冨 樫 天(制御情報工学科4年)
- 松 田 弦(制御情報工学科4年)
◇応用理学部門(1名)
- 阿 部 尚 熙(制御情報工学科4年)
理工系四年制大学程度の専門的学識に加え,適性(技術者倫理)等も問われるといった難易度の高い試験内容において,上記学生は価値ある収穫を得ることができました.
6年前,本科3年生(遠藤亘君,田村和輝君)が「県内最年少の技術士補誕生」として新聞で紹介されました.今回の女子学生3名の合格はこれに並ぶ快挙である上,女性合格者としては全国で史上最年少年齢に並ぶ合格となりました.
※これまでの最年少は 17歳(情報工学部門),年齢は受験申込受付締切日を基準に算出
(日本技術士会 技術士試験センター調べ)
なお,遠藤彩華さんは誕生日があと6日遅ければ,史上最年少年齢をさらに更新することができたという合格でした.
技術士は、科学の専門知識と高度な応用能力、豊富な実務経験を有する者が認定される、技術者にとっては最も権威のある国家資格であり、技術士第一次試験に合格して技術士補として登録することも、技術士取得の第一歩となります。
これにともない、本校本科では昨年度より技術士第一次試験の合格を専門科目の校外学修単位として認定しました。また、JABEE(日本技術者教育認定機構)でも創造性豊かな実践的技術者育成のキャップストーン(最終到達目標)として技術士を位置付けていますが、これに先駆けて本資格に受験により挑戦し、保有するテクニカルスキルの到達度を客観的に証明したことは大変意義深く、さらなる飛躍が期待されます。
女子合格者(3名)のコメント
『まず、無事に第一次試験を合格できたことを嬉しく思います。女子最年少記録と並ぶ年齢で取得することができ驚きを隠せません。専門科目のみならず、基礎科目も習っていない分野が多く試験勉強を通して様々な知識を得ることが出来ました。そして、周囲の支えがあってからこそ合格することが出来ました。
参考書を快くくださった大樹さん、受験するにあたり応援してくださった方々、会場まで送迎してくれた家族、本当にありがとうございました!まだまだ勉強することは沢山あるので、この結果に満足せず日々の学習を怠ることのないよう学校生活を送っていきたいと思います。』(遠藤彩華)
『去年、1点足りなくて不合格になったので、今年合格しなかったら、私は1年間で何も成長していないんだ、という思いで勉強しました。私は電車通学なので、電車の中や、駅からの移動も大事な勉強時間でした。駅から自転車に乗っている時も、ノートを前方のかごに入れて、信号待ちで止まっているときに見たりしていました。
時間がなくて思うように勉強がうまく進まなかったときや、直前で緊張していたとき、宍戸先生をはじめ、たくさんの先生にお声をかけていただきました。本当にありがとうございました。』(佐藤蕗子)
『今年は3年生になり、もう言い訳はきかないということで、今年こそは必ず合格しようと決めていました。私は学生会活動やクラブ活動(吹奏楽部)もやっているので、少しでも勉強の時間を作り出すために、吹奏楽の練習を少し削ったりしていました。周囲のみんなが理解してくれたからできたと思っています。吹奏楽部員のみんなが、私が技術士補の勉強をしていることを理解してくれて、すごく感謝しています。また、お世話になった先生方、本当にありがとうございました。』(阿部あすか)
その他合格者の主なコメント
【機械部門合格者】
『技術士第一次試験は、普段学んでいる専門知識を試せると思い挑戦しました。自分の実力を知ることができ、再び学校で学んだことを勉強し直すことによってより深く理解することができました。これからも資格試験に積極的に挑戦し、技術者として成長出来るように努めていきます。』(大滝 匠)
【情報部門合格者】
『技術士一次試験を受けたことで、高専の授業で学んだことが身についているかどうか再確認することができました。就職に有利な資格とのことなので、自信のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか』(佐藤恒輝)
『初めは先生からの勧めで何気なく受けたのですが、合格に向けて勉強していく中でどんどん技術士としての知識を身につけていくのを実感できました。普段の授業で学んだ事を活かす事ができるところも多々あり、新しい知識の習得だけでなく、これまでの復習にもなりました。これからはこの合格を自信にし、さらに精進してきたいです。』(佐藤武蔵)
『 技術者への第一歩と思い, 技術士第一次試験を受験しました. 次は技術士第二次試験合格を目指して, 一層勉学に勤しんで参ります.』(佐藤悠佑)
『技術士一次試験を通して自分の実力を試すとともに、知識の幅も広がりました。本校には技術士資格を持つ先生方もおり、受験する学生も多く、非常に恵まれた環境にあると思います。授業で学んだ知識も十分通用するため、挑戦することをお勧めします。』(冨樫 天)
『情報工学部門に、この度合格することが出来ました。一日一生という言葉が大好きです。毎日を無駄にせず後悔の少ない日々を送りたいです。まだ先になりますが、第二次試験も頑張りたいです。』(松田 弦)
【応用理学部門合格者】
『本資格により、ようやく技術者としての一歩を踏み出せていることを実感しました。しかし、資格というのは取ってからが本番です。まだ技術士補の段階ではありますが、技術者の名に恥じない成果を挙げて行きたいと思います。』(阿部尚熙)