「K-ARCシンポジウム2024」を開催しました
11月29日(金)に鶴岡市先端研究産業支援センターを会場に「K-ARC(ケーアーク)シンポジウム2024」を開催しました。この事業は、高専間の研究拠点構築を目指して平成27年7月に同センター内に設置された「高専応用科学研究センター(KOSEN-Applied science Research Center)」において、地域の皆様への情報発信を目的に年1回開催しているものです。10回目となる今回は「身体の内側から考えるウェルビーイングの新潮流」をテーマに、ご講演いただきました。
はじめに、基調講演として、東京理科大学 先進工学部 生命システム工学科 西山 千春 教授より、「食による免疫応答制御」と題してご講演いただきました。多価不飽和脂肪酸やポリフェノールなどの身近な食品由来成分や腸内細菌代謝産物が人体の健康に及ぼす影響について、様々な免疫関連疾患を対象とした研究成果に沿ってご紹介いただきました。
招待講演では、メタジェンセラピューティクス株式会社 代表取締役社長CEO 中原 拓 氏より、腸内細菌を活用して潰瘍性大腸炎の治療を目指す「腸内細菌叢移植」の研究開発についてご講演いただきました。さらに、便を原料として薬を開発する取り組みや、国内初の社会実装となった鶴岡サイエンスパーク内の「献便ルーム」についてご紹介いただきました。
続いて、長岡工業高等専門学校 物質工学科 赤澤 真一 教授よりGEAR5.0プロジェクトの一環として進めてきたミミズを核としたバイオコミュニティ形成プロジェクトや関連研究についてご講演いただきました。さらに、本校の斎藤 菜摘 教授が、食と環境のウェルビーイングに貢献する放線菌や納豆菌の研究について講演を行いました。
最後に、本校の伊藤 卓朗 准教授より、K-ARCにおける研究事例について紹介させていただきました。
当日は、企業、官公庁及び本校の学生を含む65名が聴講に訪れました。本校はこれからも研究・地域連携活動に関してのトピックを皆さまに発信して参りますので、今後ともご支援の程よろしくお願いいたします。
東京理科大学 西山 千春 教授 |
メタジェンセラピューティクス株式会社 中原 拓 氏 |
長岡工業高等専門学校 赤澤 真一 教授 |
本校 斎藤 菜摘 教授
本校 伊藤 卓朗 准教授 |
会場の様子 |