卒業生リレーエッセイ【第27回】

社会の第一線で活躍中の本校卒業生からいただいたメッセージをリレー形式で紹介します。

 

第27回 後 藤 嗣 郎  氏

(機械工学科・第11期卒(1978年) 松岡(株)取締役本社工場長)

『今迄の足跡』

 私より10年も前に卒業している諸先輩方がいて、現役続行中の私が卒業後の回顧をするなどと言う事はおこがましいが、現在までの足跡を基に思う事を綴ってみたい。
 私は卒業と同時に神奈川県にある自動車部品メーカーの萬自動車工業(株)(現(株)ヨロズ)に入社した。2年程度の現場実習を終え、研究開発部と言う所に配属され設計の仕事に携わる事になった。私は元々車は好きではなく、また設計と言うデスクワ―クも嫌いであった。何の因果か嫌いなモノが重なった仕事をしなければならなくなった訳である。この時思った事は、学生の時もう少し勉強に力を入れて成績を確保していたら状況は違っていたかも・・・と言う事であった。その後日産自動車への出向やら、萬自動車からの退社等あり、昭和63年3月に現在の松岡株式会社に入社した。
 松岡株式会社は、明治20年創業で現在では127年という年を重ねる歴史のある会社である。創業は繭から絹糸を取る製糸業でこれは現在も続けている。しかし、国内でこの事業を継続している事業所は2か所と激減している。会社は前から多角化を進め、現在では、機械加工を中心とした精密部品加工・金型加工・航空機内装品製造に注力している。特に航空機関係の事業は、世界的な旅客需要が見込まれていて今後20年間で現状の約2倍に膨らんで行くものと予想されている。私は、残り少ない会社員としての現役生活をこの事業の発展に力を注いで行こうと考えている。

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