社会の第一線で活躍中の本校卒業生からいただいたメッセージをリレー形式で紹介します。
第6回 恩 田 明 雄 氏
(機械工学科・第9期卒(1976年) 庄内農業共済組合参事)
創立50周年誠におめでとうございます。
すばらしい経歴をお持ちの先輩諸氏が寄稿する、リレーエッセーに原稿の依頼をいただき大変恐縮しています。
勤務する農業共済組合は、庄内管内の農業保険を運営し、主に水稲や麦、大豆等が気象災害で減収した際、保険の加入者である農家に共済金を支払い、農産物の再生産にお手伝いすることを業務としています。
一見、高専の勉学にまったく関係ない分野に思われますが、事務処理の多くが電算処理により行われている今、在学中の電算処理体験は私にとって大変貴重なものだったと思っています。学生だった当時の電算機器は、使用言語がFORTRANやCOBOL等で、情報は穴あけされた紙テープやカードに記録し処理していました。
昭和60年代に入ると、組合の業務にも電算化の波が押し寄せてきました。オフィスコンピュータが導入され、組合に保存された情報の高度利用が求められてきました。これがもう一度COBOLに向き合うきっかけで、他の組合に先駆け水田情報のデータベース化等を進めることになりました。その後は、パソコンへ移行することになりましたが、現在もACCESSによるデータベース(作成レベルは低いですが)で、残された手書き業務の共有化や自動化を進めています。
在学中に育まれた「理魂工才」の理念が、しみこんでいるのかも知れません。楽しく仕事をするための一つの手法として、これからも一層の電算化を進めて行きたいと思っています。
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