卒業生リレーエッセイ【第4回】

社会の第一線で活躍中の本校卒業生からいただいたメッセージをリレー形式で紹介します。

 

第4回 佐 藤 峰 郎  氏

(機械工学科・第1期卒(1968年) (有)ミール社長・峰友会第2代会長)

「年寄りの冷水」

 ロシア極東にナホトカという町がある。戦後長らく日本との窓口になってきた町だが、都市というにはそぐわない様な、だだっ広い町だ。ここで今、我が長年の友人、生粋のナホトカっ子だが、日本との新たな事業の芽を探して奮闘中だ。
 私こと、高専卒業後、機械設計、プラントエンジニアリングの仕事で25年。その後思うところあって最後の千葉から酒田に帰省。紹介されて始めたのが港でのシップチャンドラー(船の物資調達)。外航船相手だが、紆余曲折を経て、ナホトカとのコンテナ交易に至る迄20年余。
 因みにナホトカとは、ロシア語で”掘り出し物”の事らしい。初めてナホトカ湾を見た感動が町の名になっている。一方私は、この町から”掘り出し物”が出てくるか、彼の奮闘を後押ししながら、見守っている。
 まだまだトラックなんぞ運転し走り廻るこのごろである。

 仕事柄、敷居を高く感ずる母校だが、創立50周年を心からお祝い申し上げます。

ナホトカ 友人宅前にて
(文中の友人とは異なります)

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