卒業生リレーエッセイ【第26回】

社会の第一線で活躍中の本校卒業生からいただいたメッセージをリレー形式で紹介します。

 

第26回 齋 藤 航 平  氏

(電気工学科・第41期卒(2008年) NTT情報ネットワーク総合研究所)

『在校生のみなさんに伝えたい、たった一つのこと。』

 時間は有限です。みなさんは高専生活に何を期待していますでしょうか。誘惑も多いとは思いますが、どうせなら“理”を突き詰めてみませんか。私は人生をかけられるものを、学生時代に見つけられることほど素敵なことはないと考えています。
 振り返ってみれば、私は悩みの多い高専生活を送ってきました。何がしたいから行動するのか自問自答を多く経験しました。高専の環境は良くも悪くも、激しい競争には巻き込まれない傾向にあります。勉強なんて下らない。そこに意志があるならば結構だと思います。ただ、どうせ避けては通れないのなら、自身のためであると信じたほうがお得ではないでしょうか。学んだ知識がすべて生かされるとは限りませんが、伸ばした手が届く範囲だけでも、知らないことを知ろうとしてきたことは事実であり、それはいずれ実力となります。悩みながらもなんとか手にした点同士が思わぬところで繋がり始め、大きな障害にも対処可能なネットワークを形成するはずです。
 みなさんは“なにか”を信じるべきです。周囲からは価値の無いようなものに見えるものでもいいのです。あとは信じて行動するのみです。
 焦る必要はありません。限界を設定する必要もありません。意志を持って着実に積み重ねてください。いつしかそれらは武器となり、魅力となることは明らかです。

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