社会の第一線で活躍中の本校卒業生からいただいたメッセージをリレー形式で紹介します。
第20回 冨 樫 清 氏
(電気工学科・第10期卒(1977年) 三和メイテック(株)社会システム部)
『中小企業の役割』
第1次オイルショックによる景気後退後の1977年3月に卒業しました。当時はかなりの就職難で、大企業ヘの就職試験はことごとく不合格となり、地元中小企業へ就職いたしました。
昨今大企業は経営的に苦戦を強いられ、TOB、集合合併、リストラなどが多発していることを思えば、地元中小企業への就職もまた良かったのかなと思っております。
現会社に就職して早37年になりますが、一貫して水に関する公共工事の一端を担ってまいりました。当社にはこれといって優れた技術力はなく、代理店となっています大企業の技術をお客様へ提案し、納入していくということを行っております。
特に上下水道、農業用揚排水設備における機械、電気、計装設備の計画、施工を行い、多少なりとも社会インフラの整備に貢献しているのではないかと思っております。
入社当時は学校で学んだ「物事はすべて合理的に」という教えが通じないことがあるということを思い知らされたことがあり、矛盾を感じた時もありました。
在校生の皆さんには是非幅広い視野を持って社会に出て、大いに活躍されることを希望します。
最後に、母校、鶴岡高専の益々のご発展と、峰友会の更なるご活躍を祈念申し上げます。