卒業生リレーエッセイ【第17回】

社会の第一線で活躍中の本校卒業生からいただいたメッセージをリレー形式で紹介します。

 

第17回 阿 部 信 弘  氏

(電気工学科・第12期卒(1979年) (株)高砂電子機器製作所品質技術部長)

『良き先輩とそして良き先輩に!』

 鶴岡高専電気工学科を卒業して、早35年、そのほとんどを製品開発に費やしてきました。
 数々の大成功されている先輩をさしおいて、Big50と言うのはとてもおこがましいのですが、今こうして、開発の日々を振り返ると私の人生の節目には、アドバイスをしてくれる良き先輩が必ずと言って良い程登場します。
 技術修得時代、当時当社には技術部門がなかったので、技術修得のため川崎本社へ5年間勉強に行きました。そこで待っていたのは、高専卒業時の紙テープでのプログラミングではなく、マイコンでした。開発にはPC-8001、OSはCP/M、媒体はFDDと、これには相当なカルチャーショックを受けました。それまでのロジック回路とリレー回路での設計から、8085の8bitマイコンやシングルチップCPUで構成する当社初の監視制御システムの開発に、師匠と呼ぶ先輩や仲間達と挑戦しました。明けても暮れてもそして飲み屋でもCPUのハードウェアやプログラムに関して、時には朝方まで議論をし、見事に開発を完成させる事が出来ました。
 この先輩達との経験が、その後に続く何百もの開発テーマをこなした基本に成っていると今でも思っています。その後の節目にも数え切れない程の先輩達が登場しますが、後輩の皆さんも良き先輩に学び、そして、良き先輩となり沢山の後輩に技術を継承して下さい。

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