卒業生リレーエッセイ【第14回】

社会の第一線で活躍中の本校卒業生からいただいたメッセージをリレー形式で紹介します。

 

第14回 恩 田 義 博  氏

(制御情報工学科・第3期卒(1997年) OKI田中サーキット(株)総務課長)

『友よ』

 あの日の学び舎が見える、あの日の友が見える、あの日の笑顔が見える・・・。今年の盆休みも旧友との再会を果たし、在学当時の出来事を語り合いました。授業中の先生との会話に俗語で応答して怒られた事、学寮の電話当番で国際電話を受話してドギマギした事など日常の他愛もない出来事を誰かが話し出し、忘れていた過去の記憶が蘇ります。日々の忙しさを忘れて10代を思い出すとても良い機会でした。
 一方、仕事においては総務関連の仕事に従事して2年になります。元々、「開発」という響きに魅せられてシステムエンジニアの世界に飛び込みましたが、方向転換に至りました。そんなさなか、私が勤務する職場は昨年10月に田中貴金属グループからOKIグループに変わりました。新会社として、また、自身の再発進の日でした。従事する仕事の内容が変わり、上司が変わり、会社が変わりました。このような環境の変化は私の心と体を消耗させました。消耗しきった頃、相談できたのは5年の歳月を共にした高専の友でした。家族の支えあっての仕事ですが、ものづくり産業の従事者の気持ちを知っているのは、やはり、エンジニアです。卒業後15年以上経過しても「ツーと言えばカー」、「少し話すだけでお互いの気持ちを共有できる」こんな高専の友は生涯の友であり、代わりはいません。もはや宝でしょう。そんなわが友よ、正月また会おう!

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