卒業生リレーエッセイ【第13回】

社会の第一線で活躍中の本校卒業生からいただいたメッセージをリレー形式で紹介します。

 

第13回 寒河江 茂兵衛  氏

(機械工学科・第10期卒(1977年) ミクロン精密(株)技術部長)

『大きなインパクトとなったアメリカ駐在』

 ミクロン精密に入社以来、私ほどいろいろな部署を経験した社員はいないと思う。その経歴は①部品加工3.5年、②機械組立て3年、③東京営業所サービス3年、④本社営業技術1年、⑤アメリカ駐在(技術、サービス)5.5年、⑥本社営業技術10年、⑦名古屋営業所4.5年、⑧本社技術(現在)というものだった。このようにいろいろな部署を経験したことが非常に役に立っている。
 これらの経験の中でも大きな転機となったのは、やはりアメリカ駐在であった。在学時代には夢にも思わなかった海外駐在を経験し、それまでは日本しか知らなかった私にとって、アメリカでの生活は、仕事の面でも、私生活の面でも驚きの連続であった。これらの経験はその後の仕事、生活、考え方に大きなインパクトを与えることになった。
 前記した大きなインパクトのあった海外駐在経験は私が30歳の時であったが、もっと若い時にこういう経験をしていれば、また違った自分になっていただろうと思いがある。この時の思いからも、是非これからの人達には、若い時に海外行き、いろいろなことを見聞して、これから益々拡大して行くと思われるグローバル社会の中で、海外でも通用するエンジニアとして活躍して欲しいと思う。そして、学校としてもこれから力を入れていかれるようであるが、これからの高専にはそういう人材を育てる教育機関であることに期待する。

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